【部員雑記】

ポリゴン倶楽部の部員が気が向いたときに適当に綴る雑記

1997年7月25日
やっぱり渡辺真理はいいなぁなどと、いつものようにニュース23を見ていると、ホンダが開発したという自律型二足歩行ロボットが紹介されていた。
凄い! ムチャクチャカッコいい!
中に人が入っているかのように滑らかに動く動く!
俺はアニメに出て来るようなデコレートされたロボットを見ても今はあまりカッコイイとは思わないが、これはムチャクチャカッコいいと思った。
やはりロボットはオモチャとしてではなく、ロボットとしてカッコ良くなきゃ駄目だ。
(そういう意味ではSRLのロボットもカッコイイと思う)
とりあえず、感激だけ。

1997年7月12日
紆余曲折の末、真実を探す旅(FFタクティクス)が終わりを迎えた。
しかし、前作に比べると、いまいちな真実であった。
次回作はどこから出るのであろうか。

もののけ姫を観に行くが、メチャクチャ並んでおり、やめた。
帰りに、最近デジキューブから出たロマンシング・サガのガイドブックを買う。
中身の情報が見たかったのではなく、作りが異常にカッコ良かったからである。
表紙は、魚の骨・ゲームのマップ・石・流れ図・うずらの卵といった写真が格子状に並んでいるという博物学的蒐集のイメージ。
私はこういうイメージが非常に好きで、以前、別のところでこういう写真を見たとき、アイテムを集めて飾るだけのゲームというのはどうだろうかと考えたことがある。
しかし、モノの魅力や情報量では現実の物に敵わないし、それを仮想的に用意するとなると、メチャクチャ手間がかかってしまって割に合わないと思い、結局諦めたけれど。

1997年7月9日
会報にアクセスしてみると、いきなり40カウントも増えていて、かなりビビる。
昨日、リンクを張っていただいたという知らせを受けていたが、まさかこんなことになっているとは…。

1997年7月5日
部員が真実を探す旅に行き詰まり、帰って来る。
攻略本が早く出て欲しいそうである。

1997年7月4日
C9(Channnel9)という雑誌も面白い。
発行はソニーマガジン。雰囲気が昔ソニーマガジンが出していたEDという雑誌に似ている。 EDも結構いい雑誌だったが、3号で休刊になってしまったのが惜しまれる。
C9では特に小島秀夫(「スナッチャー」や「ポリスノーツ」の作者)のインタビュー記事が面白かった。企画という職種のないコナミにいかにして入社し、いかにして企画・監督という現在の地位を築いたかが面白く語られているのだ。
シナリオ寄りのゲームを作らないと企画という職種のない会社の中で居場所を作れないからという理由で企画されたのが「スナッチャー」らしい。これは今やると、結構ムリヤリな謎かけがあったりして笑える部分もある(殺された先輩ジャンカーのポケットの中にチェスのクイーンの駒があったりとか)のだが、雰囲気作りはやはりうまい。
この人の凄いところはやっぱり雰囲気作りだと俺は思う。ポリスノーツの爆弾解体なんかはそのいい例だ。よくあるようなミニゲームを複数組み合わせ、うまく理屈づけして爆弾解体ゲームに仕立てているのだ。爆弾解体のスリルをゲームにしたいと思っても、爆弾に詳しくなるだけではゲームは作れない。電撃イライラ棒とか、からまったヒモの中から正しい先端を見つけるゲームといった、ありふれた遊びを爆弾解体に見立ててしまうという、アクロバット的なアイデアと雰囲気作りが必要なのだ。
メタルギアのダンボールもそういう例の一つだ。普通、単身で敵の基地に潜入し、逃げ場も隠れ場もなくて絶体絶命! というときに、その場でダンボールをかぶって敵兵をやり過ごそう(笑)なんてしないはずだ。子供じゃないんだから(笑)。映画などでこんなことをやったらムチャクチャだろう。しかしゲームとなると、これが妙にリアリティがあって(笑)、いい感じなのだ。敵が後ろを向いているスキに、ダンボールをかぶったままちょっとづつ前進していったりして、すごくスリルがあって面白い。おそらくこれは、子供のときにやった、だるまさんがころんだとか、カン蹴りとかの感覚が頭の中で想起されているのだろう。そういう感覚を使って、敵基地に単身乗り込んでいるという雰囲気を見事に作り出してしまうところが、この人の凄いところだ。
今度、プレイステーションでメタルギアの続編が3Dになって発売されるが、グラフィックがリアルになってダンボールはなくなってしまう。というのではなく、ダンボールもリアルになって(笑)入っているところが、さすがは小島秀夫だと言える。
俺は、「パラサイト・イヴ」も「バイオハザード2」も「ドラクエZ」も別にどうでもいいが、この「メタルギア・ソリッド」だけは欲しいと思う。
大期待作品である。

1997年7月2日
本屋でふと見つけて買ったDE(Degital Entertainment)という雑誌が結構いい感じである。
昔のログインのマジメな部分だけを取り出してちょっとおしゃれにしたような雑誌だ。
よく見てみると、発行はアスキーで、作っているのもログイン編集部のようである。
今のログインは攻略誌になっており、パソゲーをやらない俺にはあまり読むところがないだけに、期待大。しかし、季刊誌なんだよな、これ。

1997年6月28日
部員が真実を探す旅に出てしまい、ほとんど活動が進んでいない。

1997年6月24日
会報にアクセスしてみたら、平日なのにいきなり10カウントも増えているので、ちょっとビビる。
ポリクラ通信を開設してからアクセス数が急に増えた気がするが、これってそんなに面白いのだろうか。
まあこれによって研究所の人間もやる気が出るというものだ。

1997年6月21日
「横井軍平ゲーム館」を読む。
横井軍平氏とは元任天堂開発一部部長で、ゲームウォッチやゲームボーイ、ラブテスターなどを作った人である。バーチャルボーイを作った後に任天堂を辞めたため、バーチャルボーイ失敗の責任でクビになったとも言われたが、本人も言っている通りこれは間違いであろう。あの堅い任天堂が、これだけの立役者をバーチャルボーイ程度の失敗でクビにはしないと思う 。
宮本茂や田尻智が“ちょっと秘伝を開陳”といった感じでインターフェイスまわりの細かな工夫をもったいつけて話していたことがあったが、この本を読んで、おもちゃ作りの現場ではそういうことはごく当たり前のように行われていたことを知り、感心してしまう。
しかし、“光トランシーバーで京阪電車のヘッドライトの音を聞いて楽しんだ”というくだり。こういうものに凄く可能性を感じるのは俺だけか?
でも俺はアイデアは出せても自分で作れないし、作らせることができる立場にもいない。こんなことなら大学で電子工学でもやっとくんだったと後悔(祭)。
そういえば、十年くらい前に「覇亜怒組」だか「魔隣組」だかの関連グッズで、おもちゃの金属探知器が発売されていたが、あれまた出してくれないだろうか。
だからといって、この歳で宝さがしをするわけにもいかないんだけど。
こういうわくわくする偽実用おもちゃって最近ないよな。

1997年6月15日
厭世主義者・店長絶賛の「イデオン」(劇場版)を見てみる。
……だめじゃん、これ。
確かに大筋厭世的ではあるけど。
あれだけ豪快に登場人物をみんな殺したのに、最後にあんなインチキな希望を描いていたらダメだと思う。結局同じ事の繰り返しに決まっているのに。
登場人物も、イデの力にあんなに振り回されておいて、最後になぜあんなに喜んで新たな惑星に飛んでいくのか納得がいかない。
ユーゴスラビアの映画監督エミール・クストリッツァの「アンダーグラウンド」は、登場人物が皆死ぬが、最後はどこともつかない土地で死んだ登場人物がみんな集まって宴会やって終わってたぞ。救いようのない話を、救いようのないままうまく陽気に終わらせてた。インチキ臭い希望を描いたりはしていない。

俺が小学生だった時に買っていたコミックボンボンにマンガが載っていたが、あまりよく見ていなかった。メカがカッコ悪かったし、敵キャラがどうも変な感じがしてなじめなかった。今見れば、これは文化の違いを出そうとしていたのだと分かるのだが。
最終回ではみんな裸になって宇宙に飛んでいってしまうのでなんだろうこれはと思っていたが、こんなの子供には普通分からないでしょう。ガンダムの方がバランスがとれてた。子供には子供なりの見る部分があったし。人気が出なかったのもうなずける。


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