情報処理技術


取り入れた情報を処理する形態には次のようなものがあります。

■ユビキタス・コンピューティング
都市や建物の中など、環境の中にコンピューターを埋め込み、ユーザーの状況に応じた情報処理や情報提示を行う技術形態です。
つまり、環境側がユーザーの存在や要求を察知することで、ユーザーのニーズに合った情報処理や提示を行うというものです。ユーザーの存在の認識には、前述のID認識技術を使います。ユーザーが誰で、どんな状況にいるのかが認識できれば、その要求もある程度分かってくるので、的確な情報処理を行うのも容易になります。
いちばん分かりやすい例は、銀行のキャッシュディスペンサーでしょう。あれは普段は電源が切れていますが、ユーザーが近づくと自動的に電源がつき、導入のアナウンスが流れます。

■モバイル・コンピューティング
ユーザーが携帯端末を常に持ち歩くことで、そのときの状況に応じた情報処理や情報提示を行う技術形態です。 現在、ノート型パソコンや携帯情報端末を使って様々なことができます。さらに、位置情報認識やネットワーク上の情報空間へアクセスする無線通信などを有機的に組み合わせることによって、現実世界が常に情報的に拡張された状況を作り出すことができます。
分かりやすい例は、映画『ターミネーター』に出てくる、ターミネーターの内部モニター画面。現実の映像に対して常に説明書きが表示されているという、あの感じに近いものだといえます。


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