もうすぐ実現化する新サービス


【サラリーマン金融(無人回収システム)】

近年、サラ金業界では、機械化された無人契約サービスを行う店舗が急増している。
もともとは、新店舗の開設にともなう人件費の増加を抑えることが目的であったが、 “サラ金屋で面と向かってお金を借りるのは恥ずかしいが、無人なら……”という顧客も 取り込み、新規契約者を増やし、大幅な収益アップを成し遂げた。
この成功をもとに、サラ金業界では、さらに不良債権の回収も無人化しようという動きが 始まっている。従来、サラ金の集金は、こわもての回収員があらゆる手段を尽くして回収 にあたるというのが常識であった。だがこの方式は人件費がかさみ、経営合理化の面 から考えると問題がある。そこで、回収業務のコスト削減の方策として、無人回収システムに 注目が集まっているのである。
現在研究されている実際のシステムは、回収用ロボットが債務者の自宅や職場を訪問し、 回収業務にあたるという形になっている。ロボットの制御系には、近年注目されている テレ・プレゼンス的な遠隔操作技術を用い、現実の回収員に近い言動を実現させる。 そして、ロボットの操作員にはアルバイト学生を使い、人件費を安く抑えるのである。 しかし将来的には、制御系も完全自動化し、自律型ロボットが債権の回収にあたる予定 になっている。

 
▲左は現在の試作システム。右は将来実現化する自律型無人回収機(想像図)


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